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京都市立美術館でボストン美術館展

フロアごとに、宗教画、肖像画、風景画、建築画、という風にカテゴリー分けして見せる趣向。
宗教画のフロアでは、イエス・キリスト受難の題材が多く、16〜17世紀のスペイン絵画が目立っていた。あまり馴染みがないんだけどなあ。鞭打たれて傷を負ったイエスといえば、DVDで見たメル・ギブソン監督の『パッション』を思い出したりする。あれは痛々しかったなあ。
建築画のフロアでは、オランダのプロテスタント系教会の絵を見た。カトリックからプロテスタントへ宗旨替えする経緯でのことだろうか、偶像崇拝を否定する改革派によって教会内部の装飾物はきれいに取り払われ、内壁は白一色に塗りつぶされたとのこと。

オランダは、スペインから独立して、カルヴァン派新教 ( プロテスタント ) の国となり、偶像崇拝を排除した。 これを聖像否定主義 (注1) という。
従って、オランダの一般市民は表面的に宗教画 ( 聖画像 ) を崇めることができなくなり、静物画、風景画、風俗画などのジャンルの小型の絵画を自由で平安な家庭生活の中に飾って、心の歓びを見出そうとした。
ただし、17世紀オランダの「静物画」には、宗教上の象徴 (注4) の意味が込められていると思われる作品が多い。これは、初期キリスト教徒が浮彫りに描かれたイエスを象徴するパンや魚を崇拝の対象としたと同じような意味で、オランダの一般市民が「静物画」の宗教的な象徴を通して、抑えがたい信仰心を充足させたものと思われる。
17世紀オランダの静物画: 「絵画史ノート」

ぼくは、宗教的な価値観とは関係なく簡素なプロテスタント教会の内装は割と好きなので、気に入った作品もあった。
展示の後半では、日本人になじみ深い印象派の絵画が目白押し。クロード・モネについてはまるまる一室を使って展示していた。帰りに「アルジャントゥイユの雪」「アルジャントゥイユの自宅の前のカミーユ・モネと子ども」「睡蓮の庭」の絵はがきを一枚ずつ購入した。
何で日本人は印象派の絵が好きなんだろうなあ。明治以降、西洋絵画が入ってきた時に印象派が主流だったからなのか、宗教的な要素が薄いからなのか、あるいはゴッホとかモネとか浮世絵好き(親日的)な画家がいるからなのか。
なぜ日本人は印象派が好きか
うーん・・・なんだかんだで日本人と接点の多いジャンルだからなのかなあ。