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京都国立近代美術館で「生存のエシックス」展

今回の展示は、京都市立芸術大学創立130年記念事業に協賛して開催されるものらしい。現代のテクノロジーとアートを組み合わせた実験的な展示物ばかりで、館内での撮影&メモOK(えっ、今までメモもダメだったのか?)でした。
生命、医療、環境、宇宙における芸術的アプローチ・・・とか言われても、個人的には、パンフレットの類や予備知識がないと「はぁ」で終わってしまいそうな催しなんですが、鑑賞者が参加・体験できる展示物が多かったのが見どころでした。
館内で撮影したもの。お題は「二重軸回転ステージ/浮遊散策」。



微妙に傾斜角度を変えながら回転する大きな木製円盤に乗れます。照明の色合いやバックの映像も少しずつ変化していきます。だからどうなんだ?といえばそれまでですけど、円盤に乗った人たちを見ているのも楽しいし、実際に乗ってみると、自分もアートの一部になったような気分になりました。
現代アートについてほとんど分かってないのですが、素朴な印象では、割と理屈先行というか、展示のコンセプトやテーマをしっかり頭で理解しておかないと微妙な感触だけで終わってしまうものが多い気がしています。そのうえ「撮るな、触るな、メモするな」的べからず尽くしとあっては、せっかく広いスペースを使っておいて非常にもったいないのではないか、アートなどとお高く止まるのをやめてエンタメやアミューズメントのほうに軸足を移動してもいいのではないか、そんなことも考えます。というわけで、この手の展示には今後もアンテナを伸ばしてみたいところ。
今回の「参加・体験」というのとはちょっと違いますが、少し前に大阪国立国際美術館兵庫県立美術館で見た束芋のアニメーション映像の見せ方は面白かったですね。広い空間を贅沢に使っていて、しかもその空間が足の踏み場もおぼつかないくらい真っ暗なもんだから、鑑賞者はいきおい作品に注目せざるをえない。あれが普通の映画館だったらさほどびっくりしないと思います。