『氷菓』20話について。
以下、メモ的に。
- 前話と同じく原作4冊目『遠回りする雛』からの短編。
- 正月に神社を訪れたホータローと千反田さんがふとした手違いで納屋に閉じ込められる話。
- 18、19話、そして今回もホータローと千反田さんが二人きりになるシークエンスの多いエピソード、三部作と言っても良いかな。
千反田さん
- 今回の出で立ちは小紋。振袖は大学までお預けらしい。
- 納屋に閉じ込められた際の表情。
- 困惑、乗り気、恥じらい・・・とバリエーション豊か。
- そういえば19話でも恥ずかしがる顔が出てきたけれど、今回もホータローとの関係性が前提になっているわけで、前話はうまい伏線になっていた印象。
- 18話から、2人で図書館、部室、そして神社・・・知らない人が見たらカップルのようにも見えますし。
つまらないものですが
- 千反田さんが自宅から持ってきたお酒を巫女さん(友達の十文字さん)に手渡す。
- 酒瓶に巻かれたのし紙(?)によれば、千反田さんの父親は「鉄吾」という名前らしい(なんか怖そう)。
ホータロー「つまらないものですが・・・」
千反田さん「ふふっ、折木さん、それは私のセリフです」
摩耶花
- 千反田さん、十文字さんに負けず劣らず摩耶花も表情が豊かだった。
- 左から順に、千反田さん、里志、ホータローに顔を合わせた時の表情。
- 親しみ、はにかみ、憮然・・・ものすごく分かりやすい変化である。
- 摩耶花は割と感情が顔に出るタイプなのかも知れない。
袋のネズミ
- 織田信長がお市の方から「小豆を入れて縛った袋」を受け取って自分が「袋のネズミ」だと悟ったエピソード。
- 原作では、同じ『遠回りする雛』の「正体見たり」でも言及されている。アニメでは7話相当だが割愛されていた模様。
- TV時代劇のエピソードを借用する形でホータローが里志に助けを求めるのは「里志なら分かってくれるはず」との期待感ゆえ。
- そういえば、14話「ワイルドファイア」でもホータローが里志に薄力粉を投げ渡すくだりがあったけれど、2人の信頼関係を裏付けるエピソードとして共通性が見えるかも*2。
- 次回21話でも、ホータローと里志の関係性に焦点が当たるはずなので、そちらも注目したい。
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/07/24
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