『けいおん!!』BD第2巻を買った。

今回はアマゾンで。

収録された第4話から第6話までどれも好きなエピソードなんですが、やっぱりイチオシは第5話。一見どうってことのない話ばかりのようでありながら、見終わったあとのホンワカ感がたまらん。雨降りの休日に校内でセッションするカットから、にわかに差し込む夕陽の映り込むカットまでの流れは、何度見ても飽きないなあ。
3年生から置いてけぼりを喰らったあずにゃんの寂しさは、その後13話などで何度も反復されるわけですが、それと同じくらい注目したいのが純ちゃんですね。楽器の数ならブラバンにも負けない!と自信たっぷりにジャズ研の紹介をするものの、唯からメールが届くと梓や憂の注意は自ずとそっちに行ってしまうため、純ちゃんは会話に入っていけない・・・という微妙な立ち位置も、第2期では重要な反復モチーフになっています。彼女が軽音部に憧れを抱くのは、2年生3人の間で味わう「ぼっち感」が意外と大きな要因なのではないかと思いました。平沢家での「ごろごろどっかん」はそんな孤独や嫉妬の現れであることは間違いないし、その後もそういう感情を純ちゃんは何度も吐露しているし、そうなれば第2期の終盤で本当にドッカーン!と大爆発するのかと言えば、そこは脇役の悲しさでさくっと流されてしまいそうな予感もします。
HTTの声優さんたちのオーディオコメンタリーでは、第5話で登場するのが竹達さんだけということもあり、この回ではやや口数が減っている様子。自分たちの知らない妹たち(?)の世界に興味津々で見入っていたのでしょう、きっと。
制作スタッフのコメンタリーでは、今回も山田尚子監督がキャラクターへの愛、キャラの造形にかける意気込みを熱く語っていました。憂の家にお泊まりする梓が「お母さんに持ってけって言われた」とお寿司を差し出すところがカワイイとか、2年生3人が学校へ立ち寄る時に持っていた傘は(梓や純は前もって傘を用意していなかったので)平沢家の(おそらく両親の)傘なので、色合いが渋くなってるとか、物語に登場しない家族のことまで考えて設定づくりをしていて、それを本当に楽しそうに話すところが微笑ましく感じられました。
個人的に気になったのは、第4話の修学旅行で嵐山に行くくだり。唯たち3人が提げているのはそれぞれ私物のショルダーバッグやポーチなんですが、澪だけが学校指定の紺色バッグ。このあたりは、第14話「夏期講習!」で澪だけ制服姿だったところと対になっていますね。