ハレルヤオーバードライブ

本日購入。けっこうはまりそうです。

ハレルヤオーバードライブ! 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

ハレルヤオーバードライブ! 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

中学時代、意中の女の子にギターの弾き語りで告白するもあっさり断られた朝桜小雨くんが、高校進学を機に「リベンジ」を図るべく、軽音部ならぬ「金属理化学研究部」(通称「メタりか」)に入部する話。
小雨くんのギター演奏スキルはほぼ初心者レベル、アンプのボリュームを下げずにギターのシールドを抜き差しして「ボンッ!」という『けいおん!』とほぼ同じ初心者ミスのエピソードも出てきます。楽器店で薦められるままにイカ型の変なエレキギターを購入したり、演奏中にバランスを崩して機材を破壊したり、意図せずにかましたボケで周囲の失笑を買い、時には鉄拳のツッコミを受けます。部長さん曰く「残念な感じ」のキャラクター。これが女の子だったら平沢唯のように「天然ドジッ娘」として周囲に可愛がられるかどうかは・・・ちょっと微妙だな。
小雨くんの一目惚れするお相手が「メタりか」副部長のハルさん。とても高3とは思えない小柄な体格、重力に逆らって波打つロングヘア、キョロッとした眼。両サイドに跳ね上がった髪がエルフの耳みたいだし、これは描画の加減だと思いますが口を開いたカットがどういうわけか「鬼の牙」チックに見えたりします。ふわふわとした、天真爛漫な小動物系不思議ちゃんキャラ。これが本当にカワイイ。こんな先輩がいたらマジで萌え死にます。外見と裏腹にパワフルなドラム演奏を見せるところも良いですな。
ひとつ下の学年には巨乳&黒縁メガネのセクシーダイナマイトなギタリストさんがいたりするんですが、なぜか彼女の魅力はあまりフィーチャーされていません。
本作品の見どころは演奏のカット。見開き2ページでドドン!とヘビーなサウンドを感じさせる新歓ライブのカットも良いですし、後半で小雨とハルがギター&ドラムで合わせるくだりも胸にグッと来ます。ほんの一瞬だけど「これだ!」というものが見えてくる、言葉にならない感慨がそこにあります。ひとことで言うならカタルシスでしょうか、昔『TO−Y』を読んだときのことを思い出したりもしました。