善峰寺

今朝は京都市内も雪景色。この冬初めての積雪が2月というのはちと遅すぎる気がするのだが、ともあれ非常に寒い。こうなったら山手のお寺に行って本格的な寒さと雪景色を体感してみようと思って、京都の西にある善峰寺へ出かけてみた。
阪急電車西向日駅で下車して、1時間半弱の道程を歩いた。頭の中ではちょっとした散策くらいの気分でいたのだけれど、今日の寒さは予想以上に堪える。風は強いわ、始終雪が降ってくるわで、とにもかくにも寒い。手袋をしていても手がかじかむ。道すがらTwitterで実況でもしようかと思ったのだが、手袋を外してケータイを触るのがもどかしい・・・と思っていたらいつのまにか圏外に入ってしまった。
道のりの後半はかなりの勾配で、じんわり汗ばんでくるほど。しまいには寒いのか暑いのか分からなくなるくらいだった。

寺の入口付近に建っている子連れの仏像。素朴なテイストが何となく木喰っぽい。

立派な山門。この寒さのせいか参拝する人の姿はまばらでした。本堂の近くでは境内を案内するエンドレステープが寂しく回っていた。「神経痛とか腰痛に効能あらたかなお守りが・・・」のフレーズが何度も繰り返し聞こえてきて耳に付く。いや、神経痛とか腰痛は良いんですけど、ぼくはここまで来て足が非常に痛い。

天然記念物の遊龍松。枝が長すぎてカメラのアングルに収まりきらない。
パンフレットによると、善峰寺は「平安中期の長元2年(1029)に源算上人によって開かれた」という古い歴史を持つ寺院らしい。また、天皇家とも縁があるようで、敷地内には住職をつとめた親王クラスの人たちの墓地もあった。それから5代将軍・徳川綱吉の母である桂昌院の廟もあった。桂昌院といえば真如堂でもその名前を聞いたなあ。けっこういろんな寺院とつながりがあるようだ。

境内からは京都市内が一望できるのが売りらしいけれど・・・今日は雪と雲でまったく見えません。

ともあれ、雪色にそまった静かな山寺は何とも神秘的でした。ここまで来た甲斐もあるってもんです。

屋外の仏様。薄衣で白い地肌がなんとも寒々しい。
境内を30分ほどでぐるっと回って本堂に戻り、御朱印をもらって下山。帰りは小塩から阪急バスが運行されているようだが、まあいいかと思って徒歩で戻った。行きがけにチェックしていた西向日駅前の大阪王将で遅めの昼ご飯。餃子・キムチ・レバニラ炒め。今日は朝食がわりのカロリーメイトを食べただけだったので猛烈に空腹、5分くらいでささっと平らげてしまった。