よなよなペンギン
数日前、MOVIX京都南館の紀伊國屋書店でうろうろしていたら、ふと可愛い女の子の絵が目に留まった。
- 作者: 清水志穂,りんたろう/林すみこ:原作
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/12/02
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
ペンギン柄のオーバーコートを羽織り、いつか空を飛べる日が来ることを夢見ている少女ココの物語。ゴブリンの少年チャリーとの出会い、ゴブリン村の壊滅を試みる闇の帝王との対決、堕落天使ザミーの隠された過去、そして亡き父親のエピソード等々、ひとつひとつはたわいもない描写なんだけど(まあ子供向けの映画ですからね)なかなか面白く見ることができた。ココが天国のパパに助けられながら必死に飛ぼうと頑張る場面は、すごくベタな演出と分かってはいても思わずホロッとさせられたり、最初は小憎たらしい容貌のザミー君がだんだんと愛らしく見えてくるのも良い感じだった。
この映画では、ココの友達の爺さんと村の精霊、年寄りキャラがけっこう良いポジションだったな。爺さんの声はずっと笹野高史だと思っていたのですが柄本明だった。精霊の藤村俊二はもうそのままのキャラというかハマリ役でした。
ココの住んでいる町は一見したところヨーロッパの田舎町風なのだが、路地にクラシカルなチャンバラ映画のポスターが貼ってあったり、公園に七福神の像があったりして不思議なムードだった。おまけに精霊さんは黒と白の太極ボールを持ってるし、闇の帝王と戦う場面では黄金のドラゴンが唐突に出てきたり、この中途半端なアジアンテイストの醸し方はどうよ?という気がしないでもないが、海外ではけっこう受ける要素なのかも知れないな*1。本作ではフランスとタイのプロダクションが制作に関わっているとのこと。日本の制作陣は『時をかける少女』や『サマーウォーズ』のマッドハウス。