延暦寺

今日は友人と連れ立ってのおでかけ。京阪出町柳駅で待ち合わせて、叡山電鉄、ケーブルカー、ロープウェイと乗り継ぎながら比叡山山頂まで登った。

雲海を若干見下ろすアングルは非常に気分がいいもんですな。いやあ、下界と違って晴れ渡っていて申し分なし。

山頂から延暦寺行きのバスも出ているが、今回は山道を下って行くことにした。徒歩でだいたい15分くらいか。写真の向かって左が東塔、右が阿弥陀堂阿弥陀堂の中に入ると読経の最中だった。最近では真如堂西本願寺など、読経中の堂内にお邪魔する機会は何度かあるけれど、こういう山中のお寺で聞くお経はまた格別なもの。いつもより荘厳な気分にさせられる。自然と背筋がピンと伸びます。
東塔、阿弥陀堂に続いて、東塔エリアの戒壇院、大講堂、国宝殿、根本中堂、文殊楼などを見て回った。大講堂の中や国宝殿の周辺には伝教大師最澄をはじめ、空海法然親鸞、一遍、空也日蓮など、比叡山と縁のあった宗教者の肖像画がずらりと並んでいた。すごいな、これだけ日本仏教界のビッグネームが一同に集うとは。日本仏教の殿堂みたいな雰囲気もある。そういえばウィキペディアにもこんな記述がありました。

最澄の開創以来、高野山金剛峯寺とならんで平安仏教の中心であった。天台法華の教えのほか、密教、禅(止観)、念仏も行なわれ仏教の総合大学の様相を呈し、平安時代には皇室や貴族の尊崇を得て大きな力を持った。特に密教による加持祈祷は平安貴族の支持を集め、真言宗東寺密教東密)に対して延暦寺密教は「台密」と呼ばれ覇を競った。
(中略)
延暦寺は数々の名僧を輩出し、日本天台宗の基礎を築いた円仁、円珍、融通念仏宗の開祖良忍、浄土宗の開祖法然、浄土真宗の開祖親鸞臨済宗の開祖栄西曹洞宗の開祖道元日蓮宗の開祖日蓮など、新仏教の開祖や、日本仏教史上著名な僧の多くが若い日に比叡山で修行していることから、「日本仏教の母山」とも称されている。
延暦寺 - Wikipedia

なるほど。

こちらは根本中堂。堂内の回廊を歩いて奥に入ると中は非常に暗くひんやりとしていた。中堂の奥の部分は内陣と外陣に分けられた構造になっているようで、我々観光客は外陣(いわばギャラリー)から、遠く離れた内陣に立つ仏様を眺めることになる。照明を暗くしているため、仏像の細部はほとんど分からなかった。もっとも、それがかえって神秘的なムードを醸していることは間違いない。
根本中堂についての詳細はこちらのサイトで→延暦寺根本中堂
また、平安京の東北、鬼門に位置する比叡山延暦寺は京の都を守るという重要な役割も担っていたこともポイント。

比叡山頂から延暦寺に向かう道すがらには「鎮護国家」の石碑が立っている。まあ、それだけ大きなお役目を背負っていただけに、僧兵たちも御所に御輿を担いで強訴するくらいの大きな顔ができたのかも知れないと雑感。
できれば西塔エリアも見て回りたかったのだが、かなり時間がかかりそうなので今回は断念、ケーブルカーで坂本まで下りて日吉大社に足を向けた。日吉大社については後日。