清明神社〜大将軍八神社
清明神社
今日のおでかけは自転車。夕方から雨が降るらしいので朝9時に出発した。
堀川通の一条通あたりにある清明神社は星のマーク(五芒星)が目印。あっ、デジカメのストラップが映ってしまいましたね。とほほ。
拝殿の左手には安倍晴明像。他の寺社と比べて若い参拝客の姿が目立った。巫女さんたちも気軽に記念撮影に応じているようだった。
安倍晴明や渡辺綱による化け物退治、芦屋道満との対決などが壁画になっている。
販売コーナーには、キーホルダーやストラップ、来年の暦、五芒星のステッカー、五行をキャラクターにしたエコバッグなんかも売られていた。こういうキャラクターグッズ的なものが最近のゆるキャラブームとは別のところでコンスタントに売れるのはこの神社くらいではなかろうか。陰陽師パワー侮るべからず。
敷地の入り口付近にある清明井。これは清明邸で湧き出ていた洛中名水のひとつだそうな。流水口がその年の恵方(今年は寅の方角らしい)を向いている。また、ここは千利休終焉の地でもあるらしい。
北野天満宮
清明神社から北上し、今出川通を西へ御前通のあたりまで進む。
学問の神様・菅原道真でおなじみの北野天満宮。人手が多いと思ったら七五三詣での家族連れだったのかしらん。
それにしても、拝殿前に行列ができているとは思いもよらなかった。
拝殿の屋根には龍、虎、獅子、そして天満宮のシンボルアニマル(?)の牛などが鮮やかな色で透かし彫りにされているのが見える。立て札掲示によれば、この拝殿は豊臣秀頼の造営によるものであり、八棟造(権現造)と呼ばれる桃山時代の代表的遺構らしい。権現といえば徳川家康の日光東照宮がすぐに浮かぶのだが、あの絢爛豪華さには叶わないとしても(実際に見たことないけど)透かし彫りの下に提げられている金色の灯籠も合わせてなかなかのものです。
こちらは渡辺綱の灯籠。若い女性に化けていた鬼によって愛宕山に連れ去られそうになった渡辺綱は、太刀で鬼の片腕を切り落とし、鬼退治ができたのは天満宮の大神のおかげだと灯籠を寄進した、という言い伝えによるもの(そういえば、この話は先ほど立ち寄った清明神社の壁画にもあったなあ)。
大将軍八神社
北野天満宮の南側に位置する大将軍八神社は、方位を司る星神・大将軍を祀っている。神社のパンフレットによれば「中国の風水思想から起こった陰陽道、道教の信仰」が元になっているらしい。また八神社とは「江戸時代中期、須佐之男命及びその御子八神と、暦神の八神が習合した」ことによるそうだ。
今日は「一の市」の日で、境内手前の敷地はフリーマーケットでにぎわっていた。
拝殿の手前には方位を示すとおぼしきオブジェが。
境内奥の方徳殿では「大将軍神像八十躯による立体星曼荼羅の世界」と銘打った特別展示が催されていた。建物の中では、たしか大阪市立美術館「道教の美術」展でも見たような、北斗七星・二十八宮・十二宮・九曜を表した星曼荼羅の仏画や、北斗妙顕菩薩、武装妙見像、北斗龍神などなど、いかにも道教的な匂いに満ちた絵や像がずらりと展示されている。そういえば、道教の「玄天大帝」が日本では妙見となって云々・・・と関西大学の二階堂先生が話していたなあ。神道と道教は確実にリンクしている。
奥の部屋では、甲冑に身を固めたイカツイ形相の大将軍さまが数十体ずらりと並んでいた。他のサイトで「大魔神」という形容を見かけたけれど確かにそんな比喩がピッタリかも。仏教寺院でみる四天王や不動明王とはまた違った迫力でした。
神社のパンフレットがこれまたクラシカルで良い味出してるんだよなあ・・・いまどきモノクロ刷りは珍しい。