頂法寺(六角堂)
六角通りの東洞院ちょい西にある小さなお寺です。
本堂前。2本で10円の茶色い線香を買って香炉に立てる。香炉の灰の中に火種があるのだけれど、ポイントが見つからないとなかなか火がつかない。時期によってはお遍路姿の人たちが大勢集まって読経をあげる姿が見られます。
ぼくが勝手に「六角堂名物」と名付けている十六羅漢像。羅漢は仏様の弟子らしいが、先日訪れた黄檗山萬福寺や四天王寺のゴツゴツした骨格の「ワシはこれまで必死で修行してきたんやぞ!」と言わんばかりのいかつい羅漢像と違って、こちらは未だ世間のケガレを知らない小坊主さんといった風情。和顔愛語のフレーズがぴったりくる、非常に愛らしい羅漢さんたちである。同じ羅漢でこうも雰囲気が違うのは何故なんだろうか、いつごろ作られた像なんだろうか、と疑問がふくらんでいく。今度訪れる機会があったらお寺の人に聞いてみたい。
六角堂敷地の一番東側にひっそり立っている仏像。こちらのブログでは「おばさん観音」なるネーミングを見つけたが、まさにそんな感じがする。仏像といえば基本的には性別不詳・年齢不詳のはずだが、ここの観音様には「50から60代の女性」と割とハッキリ限定できそうなリアルさがある。そのリアルさがいわゆる「仏様」らしくないとも言えるのだが。ただ、この仏像に関する説明はどこにも見当たらなかった。
おばさん観音の向かって右に座り込んでいる仏様。こちらも注釈なし。