黄檗山萬福寺

JR奈良線黄檗駅より徒歩5分くらいのところにある禅寺。
このお寺は江戸時代、中国・福建省から日本に渡ってきた隠元禅師によって開設されたとのこと。噂には聞いていたが、境内の建物には中国風なテイストが濃厚だった。

天王殿の紅いぼんぼり。

大雄宝殿前の香炉。境内には「山門を出れば日本ぞ茶摘うた」という川柳(一字庵田上菊舎の作)が掲げてあったけれど、確かに山門の中はチャイニーズ風味満載。特にこの写真をポンと出されたら到底日本のお寺には思えないなあ。

極めつけはこのお方ですね。こんなでっぷり太った(しかもすごく陽気に笑っている!)仏様は今まで見たことがない。今にも「どや、お前んとこあんじょうやってるか?」と大阪弁で声をかけてきそうなこのお方、弥勒菩薩の化身とされる布袋さんです。そういえば、聞くところによると沖縄でもミルク(弥勒)として布袋さんが信仰対象になっているらしいけれど、あれも中国由来なのかな。それと両サイドの赤いろうそくが迫力(笑)。
また、このお寺では毎月8日が「ほていまつり」として様々なイベントを企画している模様。
いっぺん行ってみたいなあ。→万福寺・ほていまつり - mituyo悠々日記
そのほか、珍しい像としては、大雄宝殿内の両サイドにずらっと並んでいた十八羅漢も見逃せない。ヒゲ面で目をぎょろりとさせている羅漢像は中国と言うよりはインドっぽいルックスかな。
この黄檗萬福寺は今でも中国との交流があるのだろうか、境内のあまり人目を引かない場所に「怨親平等の碑」というのがあった。日中戦争当時の犠牲者(軍属・民間人をとわず)を慰霊する目的があるらしい。