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『氷菓』12話について。

以下、メモ的に。

摩耶花と里志

  • アバンにて初登場、摩耶花の寝室。
  • 照明が月光だけなので分かりづらいが、漫研所属らしく、壁には自作と思しきイラスト、本棚には漫画の単行本がずらりと並んでいる。
  • とある事情で寝付けない様子が、錠剤(ドリエル?)の描写でさらりと触れてあった。

  • 里志の寝室。摩耶花とは別の事情で寝付けない模様。
  • 巾着袋をいつも愛用しているだけあって、窓際には大から小まで袋系のカバンがずらりと掛けられている。ホータローの持っているような肩掛け式カバンは皆無(右手には、3話あたりで見せたヒマワリの着ぐるみも)。
  • しかし、なぜ自宅でパイプ椅子なんだ?

  • 登校時と部室の1シーンから。摩耶花の衣装は原作準拠、里志はアニメ版オリジナルの装い。
  • 好奇心旺盛な里志とは対照的に、自分の発注ミスで200部もの文集「氷菓」を抱えてしまった摩耶花の不安な様子。
  • 部室で、なんとか摩耶花を励まそうとする里志に「その格好で言うか?」とホータローは三度も突っ込む。その落ち着いた口調がキョン風でもあった(声優さんは違うけど)。
  • 摩耶花と里志の差は、次回でまたクローズアップされるだろう。

その他の映像演出

  • 廊下にびっしりと貼られた案内ポスターの数々、すべて手描きである。こういうところで手を抜かないのが京アニらしいところか。

  • 膨大な量の文集を完売すべく、売り場拡大を総務委員長に訴える千反田さん。その手前を部活案内の子たちが通りすぎていく。
  • この12話ではダンスパフォーマンスの場面もそうだったけど、メインとなる被写体、その手前の視界を遮る演出は、他のアニメ作品ではあまりないんじゃないかな(下手をすれば印象が散漫になってしまうし)。
  • たとえば「雑踏で再会した恋人たち」的なシチュエーションで視界が遮らえる趣向*1なら結構ありそうだけど、上記シークエンスのようにサクッとカメラの前をエキストラに通過させちゃう、さり気ない見せ方が個人的には興味を惹くところだった。リアリズムというのか何というのか知らないけど。
  • 向かって右手のカンヤ祭ポスターも良くできています。

落ち着かない千反田さん

  • 百人一首大会に飛び入り参加する千反田さん。目付きと腕の格好が「ふんすっ!」的。
  • その他にも、書道をやってみたり写真部のモデルになってみたりと、挙動がいろいろと落ち着かない。
  • 今回は「いかに文集を売りさばくか」のテーマが提示されたのみ、古典部員たちの行動は基本バラバラなので、原作未読の人には話が分かりづらかったかも(一応、次回以降の伏線はあちこちに敷かれています)。ともあれディテールを楽しめる回でしたね。

今回から新エンディング

  • 後期EDには古典部男子チームも登場。
  • 探偵に扮した女子チームが犯人役の男子チームを追いかける演出。前期EDとの関係でいえば女子たちの恋慕が暗喩的に表現されているのかもしれないが、そうだと断定するのは早計か。
  • むしろ性格の違いというか、何事にも真正面からぶつかっていく千反田さんと摩耶花から見れば、ホータローや里志はどこか捉えどころのない飄々としたイメージ、そういうことかも知れない。最終カットに出てくる"COLDCASE"の文字や、頭に手をやって残念そうなポーズの女子2人など。

クドリャフカの順番 (角川文庫)

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*1:たとえば「通行人や人垣で相手の姿が見えないよー」的な人物の心象を表現する意図による演出