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映画『けいおん!』での音楽について、その他(ネタバレあり)

本日、3回目の鑑賞となりました。
例によってネタバレ要素がありますのでご注意下さい。

ビートルズ関係

旅行中のBGMでは前回までに気付いたもの以外にもビートルズ風のものがいくつか確認できました。

  • クラリネットのフレーズが"When I'm sixty-four"風
  • 主旋律が"A day in the life"の冒頭風
  • スウィングするリズムが"With a little help from my friends"風
  • 上記はすべてアルバム"Sgt. Pepper's lonely heart club band"収録曲

その他の音楽

  • 出発前、空港〜機内のシークエンスでは、ストリングスとハープシコードのコンビネーションがポール・モーリア楽団の「オリーブの首飾り」風BGM。
  • その他の2曲もイージーリスニング風であり、かつてJALがスポンサーだった深夜のFM番組「ジェットストリーム」でかかってそうなイージーリスニング風の趣向と思われる。まあ、JALは今回の映画に「協力」としてクレジットされているので、作品への協力に対して感謝の意を示しているのか。
  • ロンドンの野外ライブ直前では、シンセの響きがどことなく昔のYMO風だけど、主旋律はユニコーンの「すばらしい日々」のAメロ風・・・の曲が聞こえてくる。そういえばYMOもロンドンでライブやってたんですよね。80年代も、今世紀の再結成時も。

キャラクター描写について。

梓の自主性を試す先輩

  • 学校の廊下にアメ玉の包み紙を落としていく唯は、梓に対して「絶対に自分の後を追いかけてきてくれる」という信頼を置いている、おそらくそれは無意識かつ無根拠なものだろうけど。
  • 律が言い出しっぺとなった卒業旅行。梓は、自分が加わったら邪魔になるのではないかと消極的。
  • また、ロンドンのホテルに向かう道すがら靴擦れを起こした際も自分が足手まといになってしまったと思っている様子(実際、そんなことはない)。
  • 川上さんからのライブ参加オファーにOKのメールを出すくだり、律が高く掲げた携帯電話の送信ボタンにみんなの手が集まるところでも、梓は消極的だった。唯が誘いをかけたことでようやく輪の中に入る。
  • 帰国後の登校日、教室でのライブをする直前でだいぶ様子が変わっている。
  • 律は「私たち4人で(演奏を)やろうと思うんだけど」と言うと、梓は自分が参加するのは当たり前のことだと反論気味。ここで律はさりげなく拳を固めて「よっしゃ!」のジェスチャー。梓の自主性はここで確かなものになった。
  • この流れは、ひょっとすると1期9話、当時入部したばかりの梓のセリフ「ここで私の自主性が試されているのかも?」を受けたものかも知れない。

りっちゃん

  • 上空を飛ぶ鳥から「天使」をインスパイアするのは唯ならではのセンス。
  • 卒業生たちと梓、それぞれ別の場所からでも同じ空と飛行機雲、鳥を眺めていることへの絶対的な信頼感を抱けるのは唯だけだろう。
  • 律には、唯のような天才的インスピレーションはないけれど、ここぞというときにみんなを牽引していくリーダーシップや行動力が見られる。
  • 教室ライブでの「U&I」。最終コーラスで(机で作った即席の)ステージから飛び降りて熱唱する唯を、ドラムセットの後ろから静かに視線を送るカット、これいいですよね。さすが部長。
  • 自宅の場面では、聡に「背、伸びたな」と声をかけるカットがさりげなく盛り込まれている。とかくアバウトな行動の目立つキャラクターだけど、周囲をちゃんと見て心配りのできる子として描かれているのがわかる。
  • けいおんシリーズで「成長」云々が取り沙汰される際、おそらく多くの人が唯に注目していると思うけど、りっちゃんもしっかり成長しているはず。この映画版でちょっと見直した。