『けいおん!』高校編7(きららキャラット)
先日「まんがタイムきららキャラット」12月号を買ってきました。ページの縁に書かれた劇場版の公開までもう1ヶ月近く、そしてこの連載も再開から半年を越しました。いやあ時の流れは意外と早いものです。
で、今回のメインは憂。
憂の動向を追ってみると・・・
- 誰かの視線が気にかかる(澪の時のようなストーカー事件再発?)
- 犯人の奥田さんはすぐ気付かれるも尾行を続ける
- 部室でお菓子を作る(さわちゃんのリクエストで苺のムース)
- 純から唯の写真を見せられて淋しがる
- 奥田さんのデモ音源に合わせてギターを弾いてみる(一発で合う!)
- 部活終了、食器を洗うためひとりで部室に残る
- 下校直前、雨が降ってきたが、自分用の傘を忘れることに気付く
- 傘を忘れてきた奥田の手を引いて部室に戻る
- 奥田さんに緑茶を入れる
- 作曲スキルをもつ奥田さんを褒める
- なぜか熊のぬいぐるみ(部員勧誘用)を着てさわちゃんを怖がらせる
まあ、今まで見てきた憂の性格や行動パターンをなぞる感じではありますが、最後のコマで唐突に不可解な行動に出るところは、やはり平沢家の血なんだなと思ったりします(笑)。唯が雨に濡れた制服のかわりにぬいぐるみを着てみせるくだりもありましたから。
考えてみれば、憂は何でもそつなくこなす万能選手であるものの、他キャラクターのようなアクの強さがなく(強いていえば姉に対する異常な溺愛?)これまで姉の唯をはじめとして、みんなの世話女房役、気配りの効くムードメイカー的ポジションに徹してきたこともあって、物語のメインに据えるのがなかなか難しいキャラクターじゃないかと思います。かつての上級生になぞらえるなら初期のムギちゃん的ポジションにいるのかも知れませんが。
それはそうとして、7ページ目最終コマで奥田さんのもらした一言が効いていましたね。
・・・なんだ
平沢先輩も普通の女の子だ・・・
奥田さんの手をひく憂の無邪気な表情がいいですね。憂が「平沢先輩」と呼ばれることへの鮮烈なショックもありますが、唯のいた時代を知らない子ゆえの自然な感情の表れなんでしょうね。新しいキャラクターを通して既存キャラに新鮮な輝きを与える試みがここで奏功していると思います。今回はこのカットが一番気に入りました。
それはそうとして、今回でやっと梅雨シーズンを迎えた高校編。この調子でいけば憂たちの卒業まで2年くらいは持ちそうですね。その反面、夏休みや文化祭などのイベント回がなかなか出てこないもどかしさもあるのですが、劇場版の盛況が一段落したあたりで(大学編とともに)大きな転機が見えるのではと期待しています。