『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』第12話を見た。
今更ながら最終回の感想。
このアニメについては中盤くらいから印象がぐっと変わってきたように思うのですが、その大きな原因はやっぱり原作ノベルを読んでしまったことかな。最初はちょっとした好奇心で買ってみたのだけど、とくに4巻くらいからむちゃくちゃ面白かったわけで、それを読んでからアニメを見るとどうも薄味というか、ダイジェスト版に見えてしまうんですね。まあ、実写の映画やドラマでも原作小説を読んだあとで見るとつまらない、という経験は今までから何度もありましたが。
かりに、原作が四コマ漫画の『けいおん!』程度の情報量だったらだいぶ印象が違ったのだろうし、アニメ化にあたっては原作以上の情報をもってきて物語の世界をふくらますことも可能だったでしょうね。こればかりは言っても仕方のない話ですけど。
とはいえ、原作を読んでいないとほとんど理解不可能な『禁書目録』とは違って、アニメ単体として見ればそこそこ面白い作品でした。
まあ、そういうわけで最終回の感想ですが、いつぞやのケータイ小説エピソードと同じくオリジナルの展開を出したのが逆効果だったかな、ラスト付近がどうも無難につまらない締まり方になっていて、これなら原作通りに桐乃を留学させて、残された京介ほかの佇まいに余韻を感じさせる終わり方のほうが良かったんじゃないかな。
まあ、今後の「別展開」がどう転がるのかというのも気になりますけど、1クールで終わるのは本当にもったいないなあ。エロゲー即売会の痛チャリとか、ホモゲー大好きな赤城妹とか、今後の展開につながる要素が全部絶たれてしまうのだもんなあ。エンディングに出てくる黒猫は可愛かったですね。
- 作者: 伏見つかさ,かんざきひろ
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