『けいおん!!』番外編「訪問!」を見た。

今回はアバンからラストショットに至るまでBD/DVDのジャケットネタがてんこ盛り。そう来たか・・・

さしあたっての感想


卒業アルバムに転用された第1期第2巻のジャケット。
撮影風景の回想も含めて非常に微笑ましい演出・展開になっているのは確かですが、このカットを見ていると劇中の唯たちに「商品」というイメージが付着してしまうのはぼくだけでしょうか。今までこのアニメを見ていてそういう印象は全然なかったんですけど。

「今度は映画化もあることだし、当分あなたたちで儲けさせてもらうわよ・・・」
いやいや、さわちゃんがそんなことを言うはずもないですけど、実際のところ、HTTの子たちは自分たちの知らない所でしっかり「金のなる木」にされているんですよね。彼女たちには一銭も入らないのに。本来「身内の記録」であるところのバンド演奏の録音テープ(第23話)も誰かがこそっと引き取って商品化に成功しちゃったわけですし*1、あの封印された勧誘ビデオ(第25話)だってそのうちにノーカットで販売されるに違いありません。コワイですよね・・・。

しょーもない戯れ言はさておき、その他適当に感想など。

結局「りっちゃんの彼氏疑惑」には触れずじまい。まあ「さわちゃんのお宅訪問&彼氏疑惑」と抱き合わせで出すには長すぎるネタだから仕方ないか。映画版ではアニメ化してない原作エピソードが盛り込まれるだろうし、そちらに期待かな。それにしても、今回のりっちゃんは叩かれすぎ。
下級生トリオの演奏カットもスルーでした。第5話「お留守番!」のセッション再現を勝手に期待していたんですが残念。まあ、3人のアンサンブルを聞けただけでも良しとすべきか。ここは、いつの間にか上級生から下級生にバトンが渡っていたことを素直に喜ぶべきなのかも知れません。
映画化の告知については反響が大きいようですが、正直なところあまり期待してないです。ぼくの中では第24話&原作第4巻でしっかり終わっている話だし、今までのエピソードをリメイクするだけの内容だったらわざわざ見るまでもないか・・・と言いつつ上映が決まったら見に行くかも知れないけど。

追記

なんか飛躍した訳の分からない文章になってしまったけど、今回の話でフィーチャーされている写真撮影のシークエンスは、基本的に撮っているのがさわ子先生なんですね。しかも第1期のジャケットデザインが元ネタだし、そういう点から想起したのが第1期におけるさわちゃんのコスプレ趣味、ひいては「生徒を自分のコントロール下に置こうとする教師」のイメージであり、そのあたりが第2期で強調されてきた「HTTの自主性」というスタンスと合致しないな、という違和感。
そこにBD/DVDのジャケットから導かれた「商品」という概念が追加されて、さらには「生徒たちをこっそり『商品化』して売り飛ばそうとする腹黒い教師」というぼくの勝手な妄想がぐんぐんと広がってしまったわけです(まあ、さわちゃんの本棚に第1期『けいおん!』のBDがずらっと並んでいたりしたら個人的に面白いなとも思うのですが、この作品でそういうメタ展開はありえないですね・・・)。

*1:とはいえぼくもアマゾンで予約してるし(苦笑)。