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『けいおん!!』第24話を見た。

いよいよ最終回、卒業式。

さわちゃんの変貌を改めて確認

Aパートでは、寄せ書き色紙のサプライズを中心にして、初めてのクラス担任として卒業生を送り出すさわ子先生の姿がフィーチャーされていました。
今ここで振り返ってみると、さわちゃんのキャラクターは大分変わったなあ、ずいぶんノーマルになったというか、普通に大人の女性って感じに落ち着いたなあと、しみじみ感じさせられます。
第1期のさわちゃんは、露骨なコスプレ趣味とか、合宿でのセクハラとか、生徒いじりの面では結構やりたい放題だったし、わりと男性側の好奇心を具現化したキャラのように見受けられる部分が少なくありませんでした。それが第2期に入ってからは以前のエゴむきだしな部分がだいぶセーブされていますし、HTTの子たちの引き立て役としてツボを押さえたポジションにうまく収まったように思います。また、それとシンクロするようにして、HTT5人の自発的な姿が前面に出てくるようになりました。

今期の男性視点って徹底して外部からの視点で軽音部っていう内部にアクセスしにくくなってた気がします。
1期は彼女たちの中に男性バンドへの憧れがどこかあるんじゃないか?という疑いがあったけど、
今期は夏フェスだったりでそういうのを否定して自分たちがやってることが一番いいって言ったりしてる。
1期で感じた男性像っていうのは2期では完全に蚊帳の外になってるんですよね。
けいおん!! 24話(最終回) を語る-流星、夜を切り裂いて 〜FLY HIGH〜

そうですね。男性視点やあからさまな萌えアピールはほとんどなかったし、第2期では「HTT5人の自主性・自発性」こそがメインのテーマだったと思います。その意味では、さわちゃんのキャラ・立ち位置の変化は必然的とも言えるんですけどね。ともあれ、大人な女性としてのさわ子先生は今回とてもキレイに映えていました。

あずにゃんの別れ、ぼくらの別れ

結論から言うと、梓が涙ながらに訴える「卒業しないでよぅ・・・」は、視聴者であるぼくらの切なる願いでもあると思います。先にコミック連載が終わってしまったからこそでもありますが、物語の終了とともにぼくらの前からHTTの子たちが消えていってしまう、その悲しさがあずにゃんの心情とオーバーラップすることで一層グッと来てしまう部分は大きかったんじゃないかな。
第2期スタート当初から「来年、梓がひとりになってしまったら・・・?」という懸念がずっと引っ張られてきましたが、視聴者はこれを「唯たちの卒業と同時に作品が終わってしまったら・・・?」という自分自身の懸念と重ねながら物語の行方を追いかけてきたのではないでしょうか。その懸念は原作の終了で現実となり、どうあがいても避けられない「別れ」のつらさ・・・という点で一致したあずにゃんとぼくらの気持ちが、ここに来て共にピークを迎えたかのような感もあります。
ただ、今回のラストでは「ぼっち」になってしまったはずの梓は、先輩たちと一緒に視聴者の視点の向こう側に消えてしまいます。結果的に「ぼっち」にされたのは、実はあずにゃんではなく視聴者のぼくらだったという、何とも過酷なエンディングでもありました。カタルシスに満ちた第1期の最終回とは対照的にあっさりすぎるほどあっさりした「おしまい」のエンドマーク提示をどう受け止めれば良いんだろう、としばし戸惑いを覚えました。

音楽というコミュニケーション

卒業していく4人が梓のために作ったナンバー「天使にふれたよ」は、Cut8月号で山田尚子監督が「みんなとしゃべるための1個のツールとしての音楽」と語っている点を非常にうまく表現しているなあと感心させられました。
第20話の学園祭ライブで披露された「U&I」もそうでしたが、今回は曲作りのプロセスを全部すっ飛ばして、何の前触れなしに演奏される音楽をキャラクターたちの「語り」や「コミュニケーション」としてしっかり機能させているんですから、これはもう脱帽するほかありません(普段は歌わないムギちゃんやりっちゃんまでボーカルパートがあるし)。まあ歌詞の内容はベタといえばベタなんですが、それはそれでいい。

気になる番外編

予告を見る限りではかなりカオスな展開になりそうですが・・・次回の「企画会議!」は純ちゃんの本領発揮回かな。まあ、物語としては今回できれいに締めくくられましたし、あとは思う存分遊びに徹してもいいんじゃないかな。『生徒会役員共』のジョージみたいな変なキャラが突然出てくるのも良しですし、中の人が実写で登場するも良し。