赤山禅院

くそ暑いのにサイクリング。
京阪の出町柳駅あたりから、高野川沿いを北上。北山通りにある叡山電鉄修学院駅から白川通りをまたいで東に進んでいくと到着。自宅からは自転車で約1時間。それほど勾配はきつくないけれど、ゆるい上り坂が続くので、じわじわと身体に堪えます。赤山禅院に着いた頃にはもう汗びっしょり。

一応お寺のようですが、入口に鳥居と「赤山大明神」の看板がありました。

見えにくいですが、山門には「天台宗修験道総本山」の札が掛けられています。
赤山禅院の歴史は古く、平安時代の888年に天台座主延暦寺の住職)である安慧(あんえ)が創建したお寺とのこと。赤山大明神というのは、中国の赤山の神様・泰山府君だそうです(たしか、泰山府君は陰陽師安倍晴明ともつながりがあったはず)。また、赤山禅院は平安京の表鬼門(東北)に位置することから、方除けの神としても崇敬されているとのこと(この日もらった御朱印にも「皇城表鬼門」と書かれてました)。

ぼくが訪れた5日は「泰山府君五日講縁日御加持」の日で、本堂近くでは読経が行われていました。

御朱印受付のある福禄寿殿はその名の通り、七福神福禄寿が祀られています。

そのそばには「都七福神」の幟とともに七福神の木像がずらり。そういえば、六波羅蜜寺の弁財天、黄檗萬福寺の布袋、京都には七福神と縁のあるお寺がいろいろあるなあ。まあ、七福神というのも、仏教、道教神道、インドの民間信仰など、雑多なエレメントが凝縮された存在だし、お寺と神社のミックスされた赤山禅院には相応しいキャラかも知れない。
本堂には厄除けのお猿さんがあったはずだけれど、撮るのを忘れました。
このお猿さんは、京都御所の鬼門にあたる東北角の猿が辻にもあるんですよね・・・というわけで赤山禅院の帰りに、京都御所に立ち寄ってみました。

暗くてほとんど見えなかったけど、赤山禅院のお猿と向き合っているらしい。

東北の角だけ建物が切り取られている。

そういえば、赤山禅院には方角にちなんだオブジェがありました。たしか、清明神社や大将軍八神社にも似たようなのがあったなあ。