『けいおん!!』第14話を見た

今回からオープニング&エンディングが一新。
新OPに出てくる、ムギちゃんが懐かしのマンボウ(第1期7話)を披露しようとしたところ「もうええっちゅうねん!」てな感じでりっちゃんに全力で押し止められるカット。これが今回第14話の伏線になっていましたね。
あのクリスマス会ではまだ1年生だったっけな、当時は「ええっあのムギちゃんが!」という驚きもあったけど、最近では唯とのコンビネーションで「便乗ボケ要員」としてのポジションがしっかり確立してきているので、もうこの人に意外性を求めるのもどうかしら、家庭事情や生い立ちが暴露されることは今後もなさそうだし。そういう意味では、今回のように他キャラとムギちゃんの「1対1関係」にスポットを当てる趣向は面白かったですな。
ここでムギちゃんの特徴を端的に挙げてみると

・実家が大金持ち(それを鼻に掛けることがない)
・成績優秀
・楽器(キーボード)が上手い
・知識や話題が豊富(たぶん)
・腕力がすごい
・誰にでも親切
・プロポーションも申し分なし

というわけで非の打ち所がほとんどないキャラなんですね。強いて言えば「大食らい」なところがややイメージダウン要素かなと思うぐらいです。しかし、そこがちょっと問題な部分でもあって、短所・欠点のない人は周囲から見て「いじりにくい」のも事実。いじりにくいからこそ、ツッコミも入れづらいし、1対1の関係性も描きにくい(たぶん)。澪や律がムギちゃんになかなか手を出せない要因は(澪&律、唯&和、のような幼なじみ関係がない以外に)こんなところにもあるんじゃないかと思います。
実をいうと、HTTの5人の中で、ぼくが一番惹かれないキャラがずっとムギちゃんだったりします。その理由は上に書いたことと関係しているのですが、今後の展開で彼女の「弱み」が垣間見えてくると、また印象が変わってくるかも知れません。
次回はマラソン大会ですか・・・だんだん音楽ネタから遠ざかっていきますなあ。HTTが演奏する場面が最後に出てきたのは第7話だったかな、ちょっと寂しい気分もありますが、音楽サークルを舞台にしつつ音楽ネタを封印するというのもやり方としては面白いかも。もしかすると、今年は文化祭ライブも受験勉強なんかを理由にあっさりスルーしたりするのかな。
あと、新OP曲「Utauyo!!MIRACLE」ですが、相変わらずというか予想通りにはっちゃけてますし、当然ながら歌詞で何を言っているのかさっぱり分かりません。以前にマーティー・フリードマンが「カレーのちライス」にコメントした内容と少し被りますけど、ボーカルが男性で英語の歌詞だったら普通にメロコアとして聞ける曲だと思います。そんなイメージを完全に突き崩してしまう豊崎愛生さんの超絶高音ボイスには恐れ入ります。やっぱり馴染みにくいけど(苦笑)。ED曲は日笠さんのボーカルによるわりと聞きやすいミディアムナンバーでこちらも予想通り。イメージを変えてスローなバラード曲を持ってきても良かったかも。