『けいおん!!』第7話を見た。

原作では第3巻に出てくる曽我部先輩。

けいおん! (3) (まんがタイムKRコミックス)

けいおん! (3) (まんがタイムKRコミックス)

この曽我部先輩が澪のファンクラブ会長だったことがバレたエピソードは、今の澪や唯たちが2年生の時の話だったから、てっきりアニメではスルーされたのかと思いきや、回想シーンでめでたくアニメ版デビュー!と思いきや・・・

アニメでは一期 6話で初登場。和と学園祭ステージの打ち合わせをしているが、この時点での役職は不明。
11話では、学祭の講堂使用届けの提出が遅れた放課後ティータイムに対して「締め切りは締め切りだから……」と毅然とした態度を取る。
しかし、この前年からすでに存在するファンクラブの会員番号0001番であることと、すぐに「今日いっぱい待ちましょう」と妥協したことを考えると、その内心は推して知るべしである。
12話では観客席で放課後ティータイムの演奏を観ている様子が映っている。
曽我部恵とは (ソカベメグミとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

ああ、そうだったっけな・・・ぜんぜん記憶になかった。
その回想から、今では和がファンクラブ会長を引き継いでいることが判明。しかも現1年生にまで秋山澪ファンクラブの裾野が広がっていることが判明。さらにそこから話が発展してファンクラブ会員のためのお茶会を開催!・・・てな流れ。
冷静に考えてみれば、どうして和が曽我部先輩にそこまで義理堅いのかとか、曽我部先輩を知らない梓までもがお茶会に乗り気なのかとか、いろいろ引っかかる部分が多いんだけれど、まあそこは『マリア様が見てる』的な、リリーなファンタジーということで納得しておきますか。
それでお茶会なんですが、ケーキ入刀、キャンドルサービス、質問コーナー・・・って結婚式披露宴かよ!と思わずツッコミを入れたいところなんだけど、まあ律っちゃんが司会役という時点で多少の悪ノリは決まったも同然だから仕方ないか。悪ノリといえば第1期のクリスマス会でのさわちゃん先生を思い出すんですが、意外にも今回は大人しかったな。ところで、ファンからの質問攻めにビクビクしながら椅子の上で三角座りしている澪先輩、パンツ見えますよ!
お茶会のシメは新曲「ぴゅあぴゅあはーと」のお披露目。澪がリードボーカルをとっていることもあってJ−POPの王道といった感じのナンバーですな。演奏する5人のカットを交えながら、階段近くでたむろする生徒や陽光の差し込む廊下など、間接的な描写を織り込むところがいい。このあたりの演出は第5回、第6回にも見られたところですね。
今回の「ぴゅあぴゅあはーと」もそうだけど「けいおん!」の劇中歌って、映画のサウンドトラックと同じで、個人的にはそれ単体で楽しもうという気にはならないんですね。その大きな理由は自分の音楽的な好みと違うからなんだけれど、それでも各キャラクターやストーリーの流れと合わさると、楽曲の切ないムードにきゅんとさせられるところもあります。

個人的な話を続けると、上のリンドバーグなんかもそんなところがある曲で、高校生の時に友達とつまらないことで言い争いになってかなり気まずいムードになっていて、けっきょく原因となったお互いの誤解が解けたかな・・・くらいのところでこのナンバーが昼休みの校内放送で流れてきたんです。だからどうなんだって話ですが、その時はむちゃくちゃ心がジーンとしたのを覚えています。音楽って、けっこう単体で聞くとそれほどでもないけど、自分自身や身近な人の経験や記憶と重ね合わさると意外に効くんですよね。
あとはどうでもいい話。

そして100の質問コーナー終了、憔悴しきった澪を置き去りに「生い立ちアルバム」へ。
「今、こうやって立派に立派に育った澪ちゃんの半生をスライド写真と共に・・・」
「17才でもう半分・・・」 34才で死亡確定かよ。ww
ゆる本 blog けいおん!! 第07話 「お茶会!」

これ、けっこう不吉ですよね・・・。
秋山澪34歳死亡説が本当かどうかはさておき、17歳の女の子が自分の来し方行く末に思いを馳せるという図はなかなか想像しづらいなあ。どっちかというと、すでに30を過ぎたぼくみたいな視聴者が「ああ、あの時分なにを考えていたんだろう・・・」と思いを馳せる的な効果はあるかも知れない。
まあ自分のことはさておいて、34歳になった澪というのも見てみたい気がする。バンド活動には割とあっさり区切りをつけて、地味に図書館司書とかやってそうだな。たぶん未婚。律っちゃんは20代の早い時期に結婚して3〜4人ぐらい子供がいて、ムギちゃんは順当に家業を継いで、唯は桜高に残るかな(落第や留年じゃなくて大学で教職をとって、さわちゃんと同じようなポジションになる)。おそらく音楽活動をずっと続けていくのは、あずにゃんくらいだろうな。