山歩き(桂坂〜沓掛山〜上桂駅)

土曜日の朝方に友達から山歩きのお誘い電話がかかってきた。外は雨降りだが、昼過ぎには止むらしい。とはいえこんな日にわざわざ山歩きとは物好きでしかないのだが、当方も最近は風邪引きやら何やらで身体がなまっているので良い運動になるだろうと、承諾した。
まず、友達の住んでいる洛西ニュータウンから桂坂に向かう。

住宅街の一角。静かでなかなか風情がある。

人工の小川なんだろうけれど、せせらぎの音が心地よい。こんなところに住めたら幸せだな。

野鳥遊園の敷地に入ると上り坂が続く。岩肌に絡みつくような木の根っこ。これが登山者にとっては格好の足場となる。
しかし、山頂に近付くにつれてあまり足元はよろしくなくなってくる。朝からの雨でできたぬかるみ、大量の落ち葉、むき出しの岩肌。それに加えて登山道は人がひとり通るのがやっとの狭さである。うっかりバランスを崩すと脇の谷へ転げ落ちかねない。ところどころ両サイドが谷になっている尾根の道もあり、なかなかヒヤヒヤさせられる山歩きだった。

山頂らしき地点には標高を書いた札がぶら下がっていた。ただ山頂に至る道は上りあり下りありで、自分の立っている場所が山頂だという気になれない。山といえば山か。ちなみにこの沓掛山はGoogleマップに載っていない。

山頂付近から桂坂の住宅地、その向こうの洛西ニュータウンを臨む。
さて、山頂から西に歩いていくと亀岡の馬堀にたどり着くそうだが、かなり時間がかかりそうなので今回は断念。来た道を引き返しつつ、阪急の上桂駅方面へ抜ける道を通って下山することにした。

さすが洛西、下山ルートの両脇は竹の生い茂っているエリアが多い。我々の通り道はこのとおり、ぐしゃぐしゃにぬかるんでいる。ハイキング用というわけでもないが足首まであるブーツを履いてきて良かった。
竹林エリアを過ぎると墓地のエリアに入った。文政や文化など古い年号の入った墓碑が多かった。秦氏松尾社などと書かれたものも目に付いた。秦氏か・・・もう少し北側には松尾大社もあるし、渡来系の人たちが神社と縁が深いという話をどこかで聞いたこともあるな。

当社の背後の松尾山(223m)に古社地があり、山頂に近い大杉谷に磐座とされる巨石がある。5世紀ごろ、渡来人の秦氏山城国一帯に居住し、松尾山の神(大山咋神)を氏神とした。
松尾大社 - Wikipedia

おほう、やっぱり。

とりあえずのゴールは阪急上桂駅。洛西ニュータウンから歩くこと2時間半、行程は10kmくらいになっただろうか。標高400mの山とはいえ運動不足の身には堪えるハイキングだった。非常に足が痛い。