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建仁寺〜四天王寺

建仁寺内・禅居庵

通りすがりで気がついたのだが、今日はここで文人画展をやっていた。

庵内の壁にずらりと掲げてあるのは、渓谷や花鳥風月を題材にした山水画、あるいは漢詩など。この手の展示をほとんど見たことがないのでよく分からないけれど、まあオーソドックスな題材ではないかと思う。漢詩を書いた作品の中には篆書体や隷書体、バックが白ではなく赤地の中華風(?)な掛け軸も目についた。
作者の多くは知らない名前だったが、奥田幹生(元文部大臣)、西村恵信(前花園大学学長)、その他には水谷幸正(仏教大学学長)、大谷石洲(真宗仏光寺派宗務課長)、片山宥雄(大覚寺門跡)など著名な人の作品もあった。
書画をあしらった色紙や短冊の販売コーナーもあった。正確な名前は失念したが田能村なんとかという人の書画カタログも置いてあった。大西巨人著『神聖喜劇』でたびたび引用される田能村竹田の系譜にあたる方なのだろう。なにぶん門外漢なのでそれくらいしか見当がつかない。また、来年の干支・寅を扱った絵もいくつかあったので縁起物として買ってみようかとちらちら眺めてみたのだが、値段的に尻込みしてしまったのと、ぼくの好みに合わなさそうな気がしたのとで、結局何も買わずじまいでその場を離れた。
干支といえば、禅居庵のすぐそばにある摩利支尊天堂は、亥年の人にご利益があるスポットらしい。

境内にはイノシシのオブジェが多い。

見えにくいかも知れませんが、口から水が出ています。
摩利支尊天堂についてはこちらが参考になります。→120 摩利支尊天堂[禅居庵]

四天王寺

地下鉄谷町線四天王寺夕陽ケ丘駅下車、徒歩3分ほどのところにある聖徳太子ゆかりの四天王寺
敷地内の庭園(本坊庭園)が拝観できるとのこと、さっそく行ってみた。

この庭園は別名「極楽浄土の庭」といい、中国の僧侶・善導による仏教説話をもとに造園されたとのこと。貪欲と怒りを表す二つの河に挟まれた細い道を通り抜けると極楽浄土にたどり着くというなかなか有難い庭園である。善導は浄土宗の僧侶であり、のちの法然親鸞に影響を与えたことで知られている。

境内には親鸞の像や阿弥陀堂があるので浄土系のお寺かと思いきや、真言宗の祖・空海の像もあったりする。

さらには寺の西側には大きな石の鳥居もあり(神仏習合!)なんだかよく分からない。要するに何でもあり、これが「和宗総本山」を名乗っている所以なのだろうか。
今日はあまり時間がなかったので阿弥陀堂五重塔には入らずじまいに終わった。また、この周辺には四天王寺に意外にもいろいろと寺院があるようだし、先週「道教の美術」展の講演で聞いた関帝廟もこの近くにあるとか。天王寺界隈は奥が深そうだ。また機会を改めて訪れることにしよう。