台湾旅行(3日目その2・九フン)

ホテルにチェックイン後、地下鉄「忠孝復興」駅まで。駅の1番出口から出てすぐの基隆客運バスで九份(ジォウフェン)に行く。所要時間は1時間強でNT$87。予想通りというべきか、バス停には日本人女子の観光グループが目立つ。運転手さんも心得たもので、わざわざ下車ボタンを押さなくてもちゃんと九份に着いたら停まってくれた。つづら折りの山道を経て着いた九份は、台北市街と違ってやや小雨模様だった。

軒下の赤提灯が連なる基山路は土産物ストリート。

食いかけで失礼。高雄の夜市で襲ってきた異臭の正体はやはりこの臭豆腐でした。ここの屋台からはあまり匂ってこなかったんだけど、いざ食べようと口に運んだ途端、あの匂いが鼻を刺してくる。戯れに手を出す食いモンじゃないなこれは。正直なところ1人で二切れはキツイ。全部平らげたら、身体や服にしっかり匂いが染み付いたような気がしてきた。

映画のセットのような、レトロな街並み。

豎崎路。ホウ・シャオシェンファンの皆様、お待たせしました。『悲情城市』の垂れ幕でございます。ちなみに、この日は近くのスペースで『恋恋風塵』の上映会を催していた模様。
さて、臭豆腐の口直しに・・・というわけでもないが、悲情城市の垂れ幕付近にある茶店「阿妹茶楼」に入った。案内してくれた女性店員さんは日本語の達者な方で、茶葉の入れ方、お湯の注ぎ方をひととおり丁寧に説明してくれた。気の強そうな雰囲気もあるがなかなかの美人さんでした。ただ、ちょっと早口なのでメモでも取っておかないと言われたことをすぐ忘れてしまうのが残念。ともあれ、急須に4分目ほど茶葉を入れて、後は小さな中国茶碗1杯分ごとのお湯をその都度急須に足していけば7杯くらいまではいけると、そこらへんまでは間違いないだろう。

残った茶葉は専用の缶に入れて持って帰ることができる。写真左側はプレゼントの絵はがき。
料金のほうはお茶代(凍頂烏龍茶)+お湯代(何それ?)+デザート代(杏仁豆腐)と、しめてNT$800。日本円に換算して2400円也。予想以上に高い。茶店に入って2400円ってどんだけセレブなんだ俺は。まあ、絵はがきにもあるとおり映画『千と千尋の神隠し』の舞台というのが店の売りになっていて、店員の口ぶりだと日本からの団体ツアー客が常に見込めるみたいだし、多少の殿様商売をしていても大丈夫なんだろうな、とは思う。ただ、店内にごったがえす客のお喋りがうるさくて、独り客としてはいささか興醒めなんですが・・・。

帰りは台北までバスで直行せず、最寄りの鉄道駅・瑞芳(ルーファン)で下車。

瑞芳〜台北は、特急・自強号で3駅。所要時間は45分程度でNT$78。窓口での切符購入も、旅の3日目ともなれば慣れたもの・・・とは言い難いがだいぶ自信がついてくるような気がする。

駅の待合いからプラットホームに向かう道すがら。木格子の窓と鉢植えが良いセンスですね。
台北に着くと再び駅地下、そんでもって再び牛肉麺。美味いなあ〜本当に美味いなあ〜。