台湾旅行(3日目その1・逸仙公園〜台北駅周辺〜国立台湾博物館)

3日目は再び台北へ戻る。宿泊先の国賓大飯店から高雄捷運(地下鉄)橘線「市議會」まで徒歩10分くらいか。スーツケースをガラガラ引っ張りながら歩いている人はほとんどいない。たいていはタクシーを使うのだろう。ぼくはそういうところでケチなのでタクシーが声をかけてきても「不要、不要」と素知らぬ顔。市議會駅から美麗島で紅線に乗り換え、そこから高速鉄道の左営駅へ。今回は各停の列車を予約したので台北までの所要時間は2時間。
台北に着くとホテルへのチェックインまでの時間を適当にぶらぶら歩いてつぶした。
まず、駅2階の食堂街にある「蘭州拉麺・功夫」で台湾名物の牛肉麺(ニウロウミェン)を食べた。

商品名は「紅油牛腱拉麺」。唐辛子が効いているので多少辛い。スープは割とあっさり風味。牛肉のほかに大根の薄切りと青梗菜が入っている。沖縄のソーキそばの牛肉バージョンといえるかも知れないな。こういうものは駅食堂じゃなくて街の屋台で食べる方がしっくりくるのだろうが、ともあれかなり気に入った。
台北駅の東側にある逸仙公園へ。入場無料。
公園内には黒松、葫蘆竹、そして梅と「松竹梅」が揃っていて何となく日本的だ。この中に孫文ゆかりの「国父史跡紀念館」という日本風の家屋も入っているがここは撮影禁止らしい。
台北駅の地下街は若者でごった返していた。ストリートダンスの練習に励む姿も散見し、このあたりは日本とほとんど変わらない。ファッションもほぼ日本と同様。日本との違いを強いて挙げるならば、マスカラやネイルアートなどでギトギトしたかんじの「ギャル」がいないところか(数年前に訪れた韓国のプサンでもそういう感じの女の子は見かけなかったな)。

人気ダンサーの到来を前に賑わう三越前。
駅の南側にある国立台湾博物館へ。

たしか「地球の歩き方」には入場料20元と書いてあったはずだが、入口近くのカウンターで料金を払おうとすると女性職員に「え、チケット? ムリョウです、ムリョウ。どうぞどうぞ」とあっさり館内へ通された(そういえば料金を出している人はいなさそうだな)。
館内は地上3階、地下1階。台湾の歴史、先住民各部族の紹介、自然を題材としたアートなど、フロアごとにテーマを分けて紹介されている。1時間くらいあればざっくりと見回ることができるだろう。故宮博物院に移動時間と見学時間を割けない人にはオススメ(というか、ぼくは一度も故宮のほうに行っていないので比較する資格はないけれど)。
展示物の紹介は中国語と英語だが、館内の一角に置かれた後藤新平児玉源太郎の像付近には日本語の紹介文もあった。この博物館は日本統治時代に「児玉総督後藤民政長官記念館」だったとのこと。博物館1Fでは書籍やグッズが販売されている。