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台湾旅行(2日目・愛河〜六合夜市〜美麗島)

台湾3泊4日の2日目、第2弾です。
この日に泊まったのは高雄のアンバサダーホテル(国賓大飯店)。

部屋は広々として心地よく、あいにく真正面ではないがすぐそばを流れる愛河が客室の窓から見える。三十男の一人旅にはいささかミスマッチかも知れないが、やっぱり旅先のホテルはケチりたくないなあと改めて実感する。初めての滞在先なら尚のこと、疲れて部屋に戻ったときビジネスホテルの狭苦しいシングルルームだとげんなりするからね。
自室でしばし休憩の後、隣のホテル1Fにあるスタバ風の喫茶店に入る。若い店員さんに薦められたのは紅茶と珈琲をミックスした不思議なドリンクだった。不思議な味わいではあるが、後味が良くてなかなかいける。再びしばし休憩の後、愛河へ。

その名も「愛之船」という遊覧船の船着き場。料金はNT$80。乗船券を買った直後は閑散としていたが、しばらくするとどこからともなく団体のツアー客がやってきた。遊覧船には定まったタイムテーブルはなく、ある程度お客さんが揃った時点で出発するシステムらしい。遊覧時間は20分くらいか。航行中、ガイド役の男性が「みなさま左手に見えますのは・・・」てな感じでひっきりなしに喋りまくる。もちろん中国語だから何を言っているのかはさっぱり理解できないので、ぼくはずっとガイドを背にした格好で船外に向けてビデオカメラを回していた。天候はやや薄曇りで期待していたほどのサンセットクルージングは楽しめなかったかな。
航行後、愛河周辺を散策して地下鉄「美麗島」駅へ向かう。お目当てはこの駅のすぐ上にある六合夜市。ここに軒を連ねる屋台で買い食いをしながら歩いているとちょっとしたお祭り気分が味わえて楽しい。ぼくが買ったのは烤鴨餅(北京ダックを薄い生地で巻いたもの)と羊肉捲餅(同じく羊肉を生地で巻いたもの、刻んだ野菜が入っていてトルコのケバブ風でもある)と擔仔麺(担々麺ですね)などなど。三食合わせてNT$150くらい。安いですね。
夜市街の終わりくらいまで歩くと、公衆便所のような下水のような、なんとも異様な匂いが漂ってきた。どうもこれは臭豆腐の匂いらしい。好きな人にはたまらん香りなんだろうが、初心者にはちょっと勘弁してほしい匂いだ。そういえば学生時代に敦賀の屋台ラーメンを友達と食べに行ったときも公衆便所のような匂いの襲撃に辟易して、あれ以来屋台のラーメンは敬遠している。

こちらはドリンク屋台。芒果冰沙(マンゴーのスムージー)はなかなかボリュームがあって美味しかった。
さて、美麗島駅の地下に戻る。改札口そばのスペースではおじさんがギターを弾いていた。一見フォーク系の弾き語りのようだが、ギターを伴奏に歌うのではなく、ハーモニカで歌メロっぽい旋律を奏でるという珍しいスタイル。

ジャンル的にはヒーリング系なのかなと思いながら聞いていると、流れてきたのは昨日の龍山寺前と同じような演歌チックなメロディ。どこかで聞いたような節回し・・・おおっ、これは北島三郎の『祭』じゃないですか!
こんなところで日本の演歌が聞けるとは思いも寄らなかったなあ。こりゃあ脈ありかと思い、チップを渡しがてらに「我從日本來的(ぼくは日本から来ました)」と切り出してみると、おじさんは「オー、リーペン、リーペン!」と嬉しそうに握手を求めてきた。彼はほとんど日本語が話せないようだが日本の歌の曲集を持っていて、せっかくだから君も何か歌わないかと持ちかけてくる。いやあ、そんな喜んでくれるとこちらも嬉しいけれど、急に歌えと言われてもなあとまごついていると、こんなのはどうだと切り出したのが千昌夫の『北国の春』。うわあ、谷村新司の『昴』と同じくらい中国人好みのベタな選曲じゃないですか!と内心思いつつも、せっかくの誘いを断るのもなんだから2コーラス、ギターを伴奏に歌ってみた。聞いている人はほとんどいなかったけれど、こういう偶然の出会いというのは旅ならではだなあと改めて実感(どうせならついでにテレサ・テンの『時の流れに身を任せ』でも振ればよかったかな)。