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『朝な夕なに』

今月の上旬にテレビ放映されていたものを録画していました。
1957年のドイツ(当時は西ドイツ)映画。なぜこんな古い映画を見てみようと思ったかというと、うちの母親がこの映画の主題曲『真夜中のブルース』を非常に気に入っており、映画の内容とあわせて何度となく思い出話を聞かされていたもので、まあどんな作品なのかと少し興味をもってみた次第なんである。
簡単にいうと「美人女性教師と男子生徒のかなわぬ恋物語」かな。この手のモチーフは昔から色んな映画やドラマで使われてきたはずだし、下世話を承知でいえばAVなんかのエロ方面で黒縁メガネの女教師というのはわかりやすいキャラとして確立しているような気もする。まあ、本作は時代が時代だけにエロ要素は皆無なんですが、先生役のルート・ロイヴェリックはなかなかの美人さんなのでその美貌に萌えながら見るも良し、自分の中高生時代を重ね合わせるも良し。
ただ、ぼく自身は学校の先生に恋い焦がれた・・・という経験はほとんどなかったと思う。学校の先生なんて口を開けばガミガミと生徒を叱ることしか考えていないだろ結局、そんな冷めた見方が先行していたせいか、美人の先生に巡り会わなかったせいか。
それで映画のほうですが、ストーリーはかなり大味だった。とくに終盤の10分はありえない展開。男子生徒が結果的に見捨てられるのは仕方ないとしても、なんで校長先生がダークホースなわけよ。教育委員会のうるさ型を撒くために一芝居打ったのかと思ったら、ほんまにガチで相思相愛って、そんなの絶対にあり得ない。最後は適当にまとめたとしか思えない、それこそAV並みにお粗末なオチだよなあと思った(女教師が主人公の映画といえば、韓国の『ピアノを弾く大統領』もたいがいやなあと思った記憶はある。まあ、本作よりはずっとコメディタッチで軽い話ではあるものの、チェ・ジウの美貌で何とかもっていたような映画だった)。
とはいえ、男子生徒たちがジャズバンドで主題曲を演奏しながら亡くなった同級生を見送るくだりはなかなか良かった。ジャズが不良の音楽だと見なされていた時代、戦争で家族を失った話がぽんぽん出てくる時代の物語でもある。それはそうとして、できそこない揃いの生徒と、生徒思いの熱血女教師、この組み合わせは『ごくせん』の先の先を行っていたのか、どうか。