繁体字の解読も楽し

台湾のニュースを英語と中国語で流している"Taiwan News"というサイトを最近見つけた。
そこの中国語記事をためしに読んでみたのだが。
批達頼來台 國台辦對馬「輕輕放下」 - Taiwan News Online
繁体字といっても、日本の旧漢字とほぼ同じだから漢字の知識が多少あればある程度は読める。「達頼喇嘛」というのは写真を見れば判るようにダライ・ラマ14世のこと。あと、英語のbe動詞にあたる「是」とか、日本語の助詞「の」とほぼ同じニュアンスの「的」とか、基礎的な中国語の知識もあるに越したことはないな。
ただ、記事タイトルにある「國台辦」というのがさっぱりわからなかった。辦はたぶん弁だから「国台弁」だろうか、ということは「国立台湾弁護士会」の略称なのか(日本の日弁連みたいな組織?)と思ったのだが、なんで弁護士の団体がダライラマの訪台と絡むのかが分からない。ためしに「国台弁」でググってみるとウィキペディアの「国務院台湾事務弁公室」というのが、でてきた。

国務院台湾事務弁公室(こくむいんたいわんじむべんこうしつ、略称:国台弁)は、台湾との関係事務や関連する研究を扱う中華人民共和国国務院直属の事務機構である。
(中略)
一つの中国」の建前上、政府機関どうしの交渉ができないため、窓口機関として海峡両岸関係協会を別途設置し、台湾側の窓口機関海峡交流基金会を通じて台湾政府(行政院大陸委員会)との交渉を行っている。
国務院台湾事務弁公室 - Wikipedia

なんだ、中共の組織だったのか。なるほど、それなら馬総統への批判も腑に落ちるな。
記事の最後のほうにでてくる「緑營」は民進党陣営のこと。緑は民進党のシンボルカラーだから。同じ意味で「藍」は国民党を指す。
あとはニュアンスで適当に読んでみた。