むーびー

映画『けいおん!』における「気付き」について。

先日、東京にて12回目の鑑賞をしながら、ふと頭の端に浮かんだのが「気付き」というキーワード。このキーワードが本作品においてどれほどの意味を持つのか。まずは、劇中描写をピックアップすることで検証したいと思います。 キャラクターたちの「気付き」…

あずキャッとく・カメラ(澪が断念したもの)

映画『けいおん!』における一連の「あずキャッとく」について、つらつらと風呂場で考えておりました。この言葉は、梓のあだ名「あずにゃん」をもじった駄洒落でありますが、それだけに留まらない意味合いが込められているのではないかと云々。 これまでの鑑…

映画『けいおん!』について、とりあえずのまとめ(2)

12月の公開から映画館に9回足を運びました。いろいろと見どころの多い作品だけに感じたことを書き綴っていけば取り留めのない内容になりそうなので、キャラクター別に段落を設けて書いてみます・・・の後編です。 唯 作品の実質的な主人公ですね。ロンド…

映画『けいおん!』について、とりあえずのまとめ(1)

12月の公開から映画館に9回足を運びました。いろいろと見どころの多い作品だけに感じたことを書き綴っていけば取り留めのない内容になりそうなので、キャラクター別に段落を設けて書いてみます。 律 言わずと知れた部長殿。今までとかく大ざっぱでいい加…

映画『けいおん!』で気になった点など。

最近このネタばかり書いていますが・・・とりあえずの感想ということで。 例によってネタバレ要素ありますのでご注意下さい。 紬は英会話が苦手なのか 旅行1日目、間違えて飛び込んだホテルの受付嬢が話す英語が「早すぎる」と焦るくだり。 2期26話では…

映画『けいおん!』での音楽について、その他(ネタバレあり)

本日、3回目の鑑賞となりました。 例によってネタバレ要素がありますのでご注意下さい。 ビートルズ関係 旅行中のBGMでは前回までに気付いたもの以外にもビートルズ風のものがいくつか確認できました。 クラリネットのフレーズが"When I'm sixty-four"風…

映画『けいおん!』での音楽について(ネタバレあり)

2回目を見に行ってきました。 今回もネタバレ要素あるので、見ていない人はご注意ください。 洋楽ネタ 観覧車の近くだった?The Beatles"Norwegian Wood"(ノルウェイの森)を思わせるゆったりした3拍子ナンバー、アコースティックギターのストローク。も…

映画『けいおん!』(ネタバレあり)

公開初日に見てきました。 以下、メモ的な感想を(ネタバレ要素がありますんで読みたくない人は回れ右でお願いします)。 印象として 4時間くらい見ていたんじゃないかと思えるくらい密度の濃い作品だった。もっとゆるいボケとツッコミだけの話かと思ってい…

映画『リンダ リンダ リンダ』再見/『けいおん!』についてなど

『リンダ〜』は2005年に劇場鑑賞してから6年ぶりのDVD鑑賞。 以前から指摘されている話ですが、 高校の文化祭ライブがテーマ 土砂降りの天候 ギターとボーカルが代役 使用ギター(モンディアル。涼宮ハルヒが香椎由宇と同じモデルを使っている) な…

映画『ゲット・ラウド』を見た。

昨日見てきました。 ジミー・ペイジ(元LED ZEPPELIN)、ジ・エッジ(U2)、ジャック・ホワイト(元THE WHITE STRIPES、THE RACONTEURS)という、世代・ジャンルの異なるロックギタリスト3人へのインタビュー、スタジオ内でのセッション風景を収めたドキュ…

映画『うさぎドロップ』を見た。

公開初日。この実写映画版にはとくに期待していたわけではないけれど、原作コミック・アニメ版との比較を兼ねての鑑賞です。 以下にメモ的な感想を。 キャスティングについては、思ったほど違和感はありませんでした。 りん役の芦田愛菜ちゃんは文句なしに可…

『ドクター・フィールグッド オイル・シティ・コンフィデンシャル』

本日、京都みなみ会館で見てきました。 1970年代のイギリスで活動をスタートしたロックバンドDr.feelgoodの軌跡を追ったドキュメンタリー作品です。 バンドのメンバーは全員、イングランド東部のエセックス州キャンベイ島の出身。キャンベイは海に近いこ…

ロビン・フッド

ロビン・フッドといえば、高校生の頃にケビン・コスナー主演の映画を見に行った記憶があります。どういうわけか十字軍遠征の折に知り合ったイスラム教徒(モーガン・フリーマン)が相棒で、悪い貴族にさらわれたお姫様を救出する話だったっけな。ブライアン…

BECK見てきた。

アニメ映画『カラフル』とどっちにしようかと迷ったあげく選んだのがこちら。以下ネタバレで書いていきます。 原作が3634巻にもわたる長編コミックだけあって、その流れを2時間の尺に収めるのはやはり無理があるはずだし、その意味では原作前半のクライ…

借りぐらしのアリエッティ

ジブリ作品に対しては、個人的にはどうもハードルが高いというか「これまでの作品は全部見てきたし全部大好き!」という人じゃないと語るのを許されないようなイメージを勝手に持っていまして、そんな先入観のせいか「ポニョ」も見ていないんですけど、少し…

『幕末太陽傳』

数ヶ月前に録画していたものを見ました。ふだんテレビを見る習慣がなくて、映画のように2時間近くのプログラムをじっくり見続ける堪え性がないこともあって、ずんずん先延ばしにしていたんですが。1957年作品、監督は川島雄三、主演がフランキー堺。 古…

アリス・イン・ワンダーランド

以下ネタバレ御免。 昨年末の『アバター』と同じく3D映画なのだが、どうもこの作品は3Dの魅力を生かし切っていないと思う。スクリーンを越えてこちらに来るわ来るわ!という迫力がほとんどなかった。『アバター』との共通点でいえば、でっかいイノシシの…

かいじゅうたちのいるところ

かいじゅうたちのいるところ作者: モーリス・センダック,じんぐうてるお,Maurice Sendak出版社/メーカー: 冨山房発売日: 1975/12/05メディア: 大型本購入: 19人 クリック: 836回この商品を含むブログ (293件) を見る寒い季節柄のせいか、最近は特に布団から…

アンコール上映の"THIS IS IT"

昨年でいったん上映終了となったあと、最近MOVIXでアンコール上映しているのを見てきた。 ぼくがマイケル・ジャクソンをリアルタイムで聞いたのは中学生の時、同級生から"BAD"のCDを借りてはじめてマイケルの曲に接したわけだが、思い返せばあれがい…

アバター

公開初日は見に行けなかったので今日見てきた。実は今朝から激しい頭痛に襲われて、バファリンを飲んだもののいまいち完治せず、なんとなく頭の表皮下に頭痛の種っぽいものが残っていたんで、こんなコンディションで映画というのもどうかなと思ったのだが、…

よなよなペンギン

数日前、MOVIX京都南館の紀伊國屋書店でうろうろしていたら、ふと可愛い女の子の絵が目に留まった。よなよなペンギン作者: 清水志穂,りんたろう/林すみこ:原作出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2009/12/02メディア: 単行本 クリック: 2回…

『風櫃の少年』

ホウ・シャオシェンの1983年制作映画。 澎湖諸島の田舎町・風櫃(フンクイ)から台湾本島の高雄に出てきた少年たちの物語。いや、物語というよりは映像詩と形容したほうがしっくりくるかも知れない。初期作品ながら、ホウ・シャオシェン作品ならではのた…

駅ビルシネマで『ロシュフォールの恋人たち』

9月から10月にかけて、京都駅の東階段7階の特設映画館でやっている上映企画です。本作と同じくカトリーヌ・ドヌーヴ主演のミュージカル映画『シェルブールの雨傘』は以前に見たので今回はパス。この『ロシュフォールの恋人たち』は、映画を見ていなくて…

『冬冬の夏休み』

えーと、この映画DVDを見たのは約1週間前、台湾旅行に出かける寸前に見てたんだよね。旅行中のあれやこれやで映画の印象がやや薄れてしまったのはやむを得ないか。とはいえ、なかなか清々しい作品だった。ぼくが買ったDVDボックスの解説には『となり…

『童年往事 時の流れ』

侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の1985年作品。 1950〜60年代の台湾を舞台に、少年時代の侯孝賢とその家族を中心に繰り広げられる人間ドラマ。ただ、この映画は単に「家族の物語」ではなく、ドラマの中から大陸(中華人民共和国)と台湾の対立関係も…

『恋恋風塵』

候孝賢(ホウ・シャオシェン)の1987年作。DVDで鑑賞。 互いに淡い恋心を抱いた少年少女が、中学卒業、台北での就職、友人たちとの交流、兵役などを経ていく様を描くドラマ。80年代の候孝賢作品を見たのは初めてだが、彼の映画ならではの長回しが特…

『グッド・バッド・ウィアード』

TOHOシネマズ二条で鑑賞。財宝の在りかが書かれた地図をめぐって「善人・悪人・変人」のガンマンたち(+その他大勢)が旧満州を舞台に争奪戦・銃撃戦を繰り広げるという韓国版ウェスタン活劇。元ネタはセルジオ・レオーネの『続・夕陽のガンマン』。 ま…

『朝な夕なに』

今月の上旬にテレビ放映されていたものを録画していました。 1957年のドイツ(当時は西ドイツ)映画。なぜこんな古い映画を見てみようと思ったかというと、うちの母親がこの映画の主題曲『真夜中のブルース』を非常に気に入っており、映画の内容とあわせ…