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『たまこラブストーリー』鑑賞雑記(その2)

はじめに 映画の公開から4回鑑賞しました。この鑑賞回数が多いのか少ないのかは分かりませんが、前回のエントリを書いたあとに見えてきたこと、放映版との関連性、音楽のことなど、気になった点を書いてみます。 自分の気になった点から制作意図を探ってみ…

『たまこラブストーリー』鑑賞雑記

はじめに 昨年1〜3月にTV放映された『たまこまーけっと』(以下、放映版)は、独特のほんわかしたムードと細部にこだわった描写が好印象の作品でした。好印象ではありましたが「この物語は全12話でしっかり終わった」と感じていたので、映画が作られると…

プログレッシブ・ロック、カンタベリー系の音楽について

プログレあるいはカンタベリー 今年(2013年)の1〜3月に放映されていた『たまこまーけっと』の劇中に使われていたプログレッシブ・ロック風の楽曲について以前にエントリ*1を書きましたが、それに関連して今年になってからプログレッシブ・ロック、特…

東京方面の散策(2013年9月・新宿御苑)

前回の続き。東京の旧前田侯爵邸を訪れたあと新宿に向かいました。 映画『言の葉の庭』の聖地巡礼的な散策目的です。 大雨 新宿御苑を見て回ったのは関東地方滞在の最終日。その日は朝から大雨でした。というのは、折しも台風18号マンニィが接近していたた…

鎌倉方面の散策03(2013年9月)

前回の続きです。 鎌倉文学館 江ノ電・由比ヶ浜駅から徒歩7分。『青い花』では藤ヶ谷女学院のモデルになっていました。 受付場所に至る道のり。藤ヶ谷といえば登校シーンに見える木洩れ日の描写が印象に残っています。写真だけ見ると、涼しげに感じるかも知…

鎌倉方面の散策02(2013年9月)

引き続き『青い花』のことなど。 江ノ島・弁天橋 片瀬海岸と江ノ島を結ぶ歩道橋・弁天橋。10話に出てきましたが、床の舗装タイルデザインは省かれていたようです。この弁天橋は、江ノ島が主要な舞台である作品『TARI TARI』にも描かれていました。 江ノ島…

鎌倉方面の散策01(2013年9月)

9月中旬の旅行から3ヶ月近く放置していたのですが、さすがに年を越すとそのままお蔵入りになりそうなので、いくつか気に入った写真を上げておきます。 今年の夏に入ってから、今まで見よう見ようと思いながらもずっと先延ばしにしていたアニメ版の『青い花…

山田尚子さんの発言から

長らく開店休業でしたが、あまり長い話を書く力もないのでちょろっと。 11月30日に催された「京都アニメーション&アニメーションDoファン感謝イベント」の監督対談(with 石原立也さん、武本康弘さん)の最後のほうで聞けた発言(手元のメモ帳に急いで…

『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を見た。

Tジョイシネマ京都にて舞台挨拶と合わせて鑑賞。 舞台挨拶付きのチケットは抽選応募形式なので、わざわざそれを求めたということはよっぽどの作品ファンと思われるかも知れませんが、ぜんぜんそういうことはなくて運良く当選しましたというのが実情です。も…

映画『風立ちぬ』を見た。

以下、メモ的に印象や気になった点など。 主人公の声について 庵野秀明さん(主人公・堀越二郎役)の声に違和感を覚えた人もいるでしょうか。確かにキャラクターの外見と比較すれば老けた声に感じたけれど、感情の起伏の少ないところが作品のテイストに合っ…

映画『ハル』を見た。

4月の頭まで『たまこまーけっと』のことを書いて以来、ブログのほうは2ヶ月ばかり留守にしていました。 さて、今回鑑賞した作品『ハル』は、上映時間50分の「中編」にカテゴライズされる長さのアニメーション。途中、唐突な展開に戸惑い、もう少し長い尺…

『たまこまーけっと』10〜12話の感想

放送終了から少し日が経ってしまいましたが、3話ごとのレビューを今回でしめようと思います。 一応「10〜12話」としていますが、それ以前のエピソードや描写に対する言及もあります(とくに最終話である12話では、過去エピソードとのつながりを感じさ…

『たまこまーけっと』の劇中曲について(Hogweed)

先日アップされていた『たまこまーけっと』の音楽プロデューサー・山口優さんのインタビュー記事を読んでみたところ「劇中曲」として紹介されている曲の話が大変気になったので、以前に自分が書いたエントリのことを交えながら、ちょろっと書いてみます。 ま…

『たまこまーけっと』7〜9話の感想

『たまこまーけっと』を3話ごとにレビューしてみる企画(?)の3回目です。今回は、7〜9話のうち9話の話が多めになっています。 まず9話について 9話は伏線回収的なエピソードでした。いや、伏線といっていいのかどうか判断が難しいところもあります…

『たまこまーけっと』4〜6話の感想

とりあえず6話まで見た時点での感想を書いていきます。 伝統を受け継ぐ/役割を担う 4話におけるあんこの挙動が興味深いものでした。 もともと地元のお祭りに興味がなかったのだけれど、ふとしたきっかけであんこは年少の子供の着付けを手伝うことになり、…

『たまこまーけっと』1〜3話の感想

とりあえず3話まで見た時点での感想を書いていきます。 けいおんシリーズよりもゆるい雰囲気 ぼくは、テレビでの1話放映前に京都文化博物館で先行上映会の鑑賞をしたのですが、その際の印象は『けいおん!』シリーズよりもさらにゆるい雰囲気だなあという…

行く秋を惜しみつつ紅葉とか電車とか

11月から12月にかけて撮った写真を中心に。 サクラ 紅葉といえばこれまでカエデのイメージが強かったのですが、ソメイヨシノなどサクラの葉が紅く染まったのもなかなか美しいことに気づきました。 鴨川沿いで11月上旬に撮ったもの。三条から今出川(そ…

『けいおん!highschool』について。

先月末に入手していた単行本を読んでの雑感です。 唯と梓が再会しない件について 大学組と高校組の出会い、とりわけ唯と梓の再会描写は、単行本の描き下ろしパートには出てくるんじゃないか(それがないと物語が締まらないだろう)と思っていたので、それが…

『けいおん!college』について。

先月末に単行本を入手していたのですが、1週間ほど経って自分の中で思うところがまとまってきたので書いておきます。 他バンドの存在、ライバル意識 この大学編について注目する所はいろいろあると思うけれど、放課後ティータイム(以下HTT)以外のバンド*1…

ロンドン訪問記4(映画けいおん!の舞台モデル関係)ホワイトクリフ・ブライトンピア

前回の続きです。 映画のエンディングに出てきた断崖ホワイトクリフと、カラフルな滑り台"Helter Skelter"のあるブライトンピアを見てきました。 ホワイトクリフまで ブライトン周辺を走るバス。これで"Seven Sisters Country Park"まで移動。 カントリーパ…

ロンドン訪問記3(映画けいおん!の舞台モデル関係)Temple駅・ロンドン塔ほか

前回の続きです(今回を含めてもうちょい続きます)。 カフェに向かう道のり 劇中で旅行2日目、大英博物館を出た唯たちがアフタヌーンティーのできるカフェに向かう通路。 テムズ川沿いにある地下鉄Temple駅出口、そのすぐ東にある歩道を北に入る。 映画の…

ロンドン訪問記2(映画けいおん!の舞台モデル関係)ロンドン・アイ周辺にて

前回の続きです。 ウェストミンスター橋の上から撮ってみた 最寄りの地下鉄駅はWaterloo、もしくはWestminster。 撮影日があいにくの雨天*1だったのですが、映画で初めてロンドン・アイ周辺が出てくる場面は大体こんな感じでしょうか。 ビッグ・ベンからロン…

ロンドン訪問記1(映画けいおん!の舞台モデル関係)

唐突ながら先日、3泊5日にてロンドンを訪れました。 以下、メモ的に(別エントリでまだ続くかも)。 ヒースロー空港 ロンドン到着後のカットに出てくる電動カート。 映画でおばあさんが乗っていたこのカートは、おそらく高齢者・身障者向けサービス。 カー…

『氷菓』21話について。

以下、メモ的に。 19,20話と同じく原作4冊目『遠まわりする雛』からの短編。 一言でいえば「バレンタイン回」です。 中学時代の摩耶花 バレンタインのチョコを里志に受け取ってもらえなくて激怒する場面。 髪は今より短め、人差し指を突きつけるポーズ…

『氷菓』20話について。

以下、メモ的に。 前話と同じく原作4冊目『遠回りする雛』からの短編。 正月に神社を訪れたホータローと千反田さんがふとした手違いで納屋に閉じ込められる話。 18、19話、そして今回もホータローと千反田さんが二人きりになるシークエンスの多いエピソ…

『氷菓』19話について。

以下、メモ的に。 原作4冊目『遠回りする雛』からの短編。 今回の登場人物はホータローと千反田さんのみ、ロケーションは部室のみ。 放課後に流された校内放送という、たったひとつの情報を手がかりにその背後にある事件を2人が推測してみる趣向。 話の流…

『氷菓』17話について。

以下、メモ的に。 原作3冊目『クドリャフカの順番』編の最終話。 前回で盗難事件(十文字事件)にスポットが当たったものの、その犯人探しは添え物程度の扱いで、見どころはキャラクターそれぞれの行動とその背景。 今回17話のキーワードとなるのは「期待…

『氷菓』16話について。

以下、メモ的に。 原作3冊目『クドリャフカの順番』編の5話目。文化祭も最終日の3日目。 前回の15話までに見えてきたのが以下の流れ。 文集「氷菓」の販売(1) わらしべプロトコル(物々交換でホータローの持ち物が変わっていく)(2) 昨年の文化祭…

『氷菓』15話について。

以下、メモ的に。 原作3冊目『クドリャフカの順番』編の4話目。文化祭2日目の後半。 昼間の「ワイルドファイア」で見つかった謎の犯行声明文、文化祭中に校内で散発する盗難事件、そのつながりが見えてきたところでクドリャフカ編もいよいよ推理モードに…

『氷菓』14話について。

以下、メモ的に。 原作3冊目『クドリャフカの順番』編の3話目。文化祭2日目に突入。 前回13話で里志が触れていたお料理研究会のイベント「ワイルドファイア」が今回の見どころ。 摩耶花が可愛い! とにもかくにも可愛いです。個人的には摩耶花回と言っ…

『氷菓』13話について。

以下、メモ的に。 原作3冊目『クドリャフカの順番』編の2話目。文化祭1日目の後編。 今回から新オープニング 存在感のない幽霊のように学校の内外を彷徨うホータロー。終盤では千反田さんに引っ張られるかたちで現実の世界に戻ってくる。この2人が中心に…

『氷菓』12話について。

以下、メモ的に。 今回から原作3冊目『クドリャフカの順番』編。文化祭の1日目。 摩耶花と里志 アバンにて初登場、摩耶花の寝室。 照明が月光だけなので分かりづらいが、漫研所属らしく、壁には自作と思しきイラスト、本棚には漫画の単行本がずらりと並ん…

『氷菓』11話について。

以下、メモ的に。 『愚者のエンドロール』編の最終話。 ホータロー案を元に完成したミステリー映画に対する古典部3人の批判、自分が入須先輩に操られていたことを悟るホータロー、再び入須先輩との会談、改めて本郷さんの真意を探るホータローと千反田さん…

『けいおん!』高校編13(きららキャラット)

昨日「まんがタイムきららキャラット」8月号を入手しました。大学編と同様に高校編も学園祭ライブで終幕です。 はじめに 連載再開から(物語としては)半年しか経過していない学園祭シーズンで「完結」というのは個人的にやはり納得できないところですが、…

『氷菓』10話について。

以下、メモ的に。 『愚者のエンドロール』編の後半戦。 前回、2年生たちの案をことごとく論破したホータローが、入須先輩の依頼を受けて真犯人を見定め、ミステリー映画の続きを考案して作品完成に至る展開。 千反田さんはウイスキーボンボンによる二日酔い…

『氷菓』9話について。

以下、メモ的に。 今回は『愚者のエンドロール』シリーズの2回目。未完のミステリー映像における犯人は誰か、2年生の先輩たち(探偵志願者)の推察を聞いた上で、ホータローがことごとくダメ出しを決める展開。 この9話では、山田尚子さんが絵コンテと演…

『氷菓』8話について。

以下、メモ的に。 今回から『愚者のエンドロール』シリーズ。 8話の特色 文字や記号を多用する演出が見られない。 ホータローの想像する千反田さんのイメージ映像もなし。 回想や推理のシークエンスなし、古典部メンバーの見たものがそのまま映像化されてい…

『けいおん!』大学編13(きらら)

本日「まんがタイムきらら」7月号を入手しました。前回の予告通り学園祭回での最終話です。 以下、雑感 トップのイラストは白い袖なしワンピース姿のHTT4人。映画版エンディングでの衣装をちょっと彷彿させますがその意図はいかに。 前半では久しぶりに…

『氷菓』7話について。

以下、メモ的に。 今回のエピソードも『遠回りする雛』からの短編。 動物の姿が目立っていた映像演出 合宿のバス車中。窓ガラスを這っていたてんとう虫は里志の髪に留まり、ホータローはそれを目で追う。 ホータローと千反田さんが露天風呂に向かう道すがら…

『氷菓』6話について。

以下、メモ的に。 今回は古典部シリーズ4冊目『遠回りする雛』からの短編。1〜2話的なインパクト重視の映像演出が目立っていた。 映像演出の数々 天使の千反田さん(里志&摩耶花による「チタンダエル」を受けての表現) ホータローの体にまとわりつく無…

『けいおん!』高校編12(きららキャラット)

昨日「まんがタイムきららキャラット」7月号を入手してきました。 大学編と歩調を合わせるように学園祭間際の話。まずは前回11話の流れを汲む形で「先輩風を吹かす」梓にスポットがあたっています。梓が後輩にアプローチしていく流れを作ったのは憂ですが…

『氷菓』5話について。

以下、メモ的に。 薔薇色とは? アバンにて、里志「ホータローは薔薇色が羨ましかったのかい?」 4話で里志は薔薇色属性を自称していた。ここだけ見れば、薔薇色とはリア充的なニュアンスかと思えるが、さにあらず。 Aパートにて、ホータローが薔薇色で連…

『けいおん!』大学編12(きらら)

昨日「まんがタイムきらら」6月号を入手しました。前回のインターリュード的な帰省エピ、そして休載をはさんでいよいよ学園祭間近の話です。冒頭のイラストは大人っぽい装いの幸ちゃん、アニメ版1期ED風でもあります。所持楽器はやっぱりギブソン(エピ…

桜見物(豊郷小学校付近)

週末に豊郷小学校・旧校舎群のほうへ行ってきました。 JR彦根駅から近江鉄道に乗り換えて、そのまま豊郷に向かうはずだったのですが問題発生、高宮駅で別車両に乗り移るのを失念してしまい、そのまま多賀大社行きとなった車両で別方向へあれよあれよと・・…

桜見物(高野川周辺など)

この週末、花見というほどではないですが桜見物に出かけてきました。 個人的には「桜といえばけいおん!」の思いが強くて、豊郷小学校の旧校舎付近にまた出かけてみたいのだけれど、彼の地はまだまだ見頃には遠いようなので近場、ということで京都市内の高野…

『けいおん!』高校編11(きららキャラット)

先日購入した「まんがタイムきららキャラット」5月号を読んでの感想。 今回は「梓のお悩み回」といったところでしょうか。学園祭が終わるまでは会わない、という思いは(前回の大学編における)唯と共通する点ですね。これはおそらく連載再開当初からの作品…

『けいおん!』大学編11(きらら)

本日「まんがタイムきらら」4月号を購入、今回は唯の帰省回。 少し前まで、高校編の方が大学編よりのんびりした時間の流れに思っていたのですが、2編とも夏合宿が終わって時間の差がなくなってきたところで、うまい具合に平沢姉妹の再会へとこぎ着けました…

『けいおん!』高校編10(きららキャラット)

きららキャラット4月号の購入から1週間くらい過ぎてしまいましたが、遅ればせながら感想を書いておきます。 今回は久しぶりに純ちゃんがフィーチャーされていますね。自分で怪談話を振っておきながら 「ギャーッ!!こわーいっ!!」 とリアクションを入れ…

『けいおん!』大学編10(きらら)

先日「まんがタイムきらら」3月号を入手しました。この前の高校編と歩調を合わせるかのように合宿ネタのお話です。もっとも、高校編での合宿回は9話目だったので(これまで高校編より進行ペースが早いと思っていた)大学編のほうが一歩遅れる形になりまし…

映画『けいおん!』における「気付き」について。

先日、東京にて12回目の鑑賞をしながら、ふと頭の端に浮かんだのが「気付き」というキーワード。このキーワードが本作品においてどれほどの意味を持つのか。まずは、劇中描写をピックアップすることで検証したいと思います。 キャラクターたちの「気付き」…